コンテンツへスキップ

本当の自分に出会う物語「コトちゃんはひきこもり」(8)

 
 
 
 
 
 
 

【ぜーんぶ一つに繋がっている。】

 

 

コトハは、『一つ』という言葉をキーワードにしたいのかもしれない…。

僕は、頭を柔らかくして、そんなことを考え始めていた。

すると、コトハが、「それじゃあ、もう一つ質問!頭を柔らか~くして、考えてよ~。」と、僕の心を見透かすかのごとく、話を続けた。

「地球は、いくつあるでしょうか?」

「そりゃあ、一つだろ。」と僕は言いかけて、止めた。

コトハは、僕が思案し始めたことを察したのか、静かに窓の外へと視線を移した。

窓の外では、相変わらず、ヒマワリが、力強く咲いている。

僕は、頭の中で、コトハが何を言いたいのかを考えていた。

「体は一つ。でも、体の中に骨はたくさんある。地球は一つ。でも、地球の中に人はたくさんいる。

コトハは、きっと、そういうことを言いたいんだろう。

でも、だからと言って、『オレとコトハが一つ』というのは飛躍しすぎだろ!」という対応を、僕は頭の中で準備した。

すると、また僕の準備ができたことを見透かすかのようにコトハが僕の方に視線を戻し、「何となく、コトちゃんの言いたいことが分かった?」と尋ねてきた。

落ち着いた、静かな声だ。

「たぶんな。」と言いながら、僕は、アイスコーヒーを飲み直した。

「例えばね。」と、コトハは、少し真剣な表情で、ゆっくりと話し始めた。

「人間の体から、水が無くなったら、人間は、どうなると思う?」

「そりゃあ、死ぬわな。」

「じゃあ、人間の体から、酸素が無くなったら、人間は、どうなる?」

「そりゃあ、死ぬわな。」

「じゃあね。地球から水が無くなったら、どう?」

「そりゃあ、人間だけでなく、動物も植物も死ぬわな。」

「じゃあ、地球から、植物が無くなったら?」

「そりゃあ、酸素が無くなって、人間も、動物も、死ぬわな。」

コトハは、「つまり…」と言って、少し黙った。

僕は、今回は、コーヒーに口を付けるのをやめ、コトハの目を見た。

「ぜーんぶ、『一つ』に繋がっている。どちらかが死ぬと、もう一方も死んでしまう、っていうこと。言い換えると、一方が、生きるためには、他方が生きていなければならないということなの。だから、生きているということは、ぜーんぶ『一つ』に繋がっているっていうことなのよ。」

というコトハに、僕は、準備していた質問を、自信あり気に投げかけた。

「でも、だからと言って、『オレとコトちゃんが一つ』っていうのは、飛躍しすぎだろ?なぜなら、オレは、コトちゃんの体を動かせない。オレはオレ、コトちゃんはコトちゃんで、それぞれ、別の意志を持って、自由にバラバラに生きている。オレにはオレの頭があり、コトちゃんにはコトちゃんの頭がある。それぞれ、別のことを考え、別々に動いてる。だから、オレとコトちゃんは、一つではなく、二つだろ?」

「本当にそう?」と静かな笑顔で応えるコトハの目には、僕以上の自信が宿っていた。

相変わらず、セミたちは、静かにしている。

 

 

つづく

 

 

 


 

 

 

あなたの愛と価値が解かり、シンクロが起こるカウンセリング。

 

カウンセリング無料体験

 

 

公開日 カテゴリー スカイプカウンセリング, 本当の自分, 自分が好きになるタグ , , , , , , ,

のぶさんについて

 
昭和44年、大阪生まれ。
 
大学卒業後、パソコン仕事と長時間運転により、頚椎ヘルニアと診断されました。
 
整形外科では手術を勧められましたが、

友人知人から「手術は危険だからやめておけ。」という助言を受け、手術を避けました。そして、整体院に通いました。
 
同時にヨガにも取り組み、首、肩、腰の痛みを治癒しました。

その時の気づきが「呼吸と瞑想が、自然治癒力を引き出す」でした。
 

また、メンタル面では、罪悪感が強く自己犠牲的な生き方しかできませんでした。なので、自信を持てませんでした。

しかし、瞑想を重ねる中で、自分の内側に愛・才能・価値があることに気づきました。なので自己肯定感を持てるようになりました。
 
そんな経験から、「自分が好きになり、わくわくシンクロを体験しながら、純粋な愛で人とつながる」ことが「幸せ」だと悟るに至りました。

平成25年5月に、てもみ「コリトル」を起業し、

現在、「心身の癒やし」「本当の自分との出会い」「自分が好きになる」「わくわくとシンクロで生きる」をサポートしています。
 
お会いできることを楽しみにしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です