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本当の自分に出会う物語「コトちゃんはひきこもり」(11)

 
 
 
 
 
 

【罪悪感があるからよ。】

 

しばらくしてから、また、コトハはゆっくり「基礎知識の講義」を始めた。

「実際、お兄ちゃんの体の中でも、その当たり前で、普通のこと、つまり、生かし合いと助け合いが、毎日、行われているの。

例えばお兄ちゃんが御飯を食べると、お兄ちゃんの頭や手や足が、胃袋に献血するの。

お兄ちゃん、知ってた?お兄ちゃんの頭や手や足が、『胃袋さん、消化、ご苦労様!これっぽっちしかないけど…。ボクの血液を使って。』って言って、自分の血液を胃袋さんに献血しちゃうのよ。これって、凄くない?

そうやって、体の中でも各器官がお互いに助け合って、生かし合っているの。そして、その助け合いや生かし合いを、当たり前にふつう~に、やってるのが…。誰だか分かる?

それが、お兄ちゃんなの!お兄ちゃんも、捨てたもんじゃないわね~。」と、僕の答えを待つこともなく、コトハは淡々と話し続ける。

僕は、コトハの話についていけてない…。

確かに頭では、分かるような気がする。

僕の思った通りに、コトハが動き、コトハが思った通りに、僕が動いているのかもしれない。だから、僕とコトハは一つ、と言えなくはないのだろう。

確かに、植物がなくなれば、僕も、動物も生きていけない。だから、僕も動物も植物も一つ、と言えなくはないのだろう。

確かに、食べたものを消化しているのは、胃袋だけではない。他の各器官も、消化するために血液を、胃袋に提供している。だから、胃袋も体の各器官も一つと言えなくはないのだろう。

それが現実。そう考えると、何故か胸の奥が温まるような安堵感や平和な気持ちを感じる自分もいる。

でも、何故か、素直にコトハの言葉を受け入れられない。腹の底から「確かにその通りだ」とは思えない。

「何故だろうか?」

その時、コトハが言った。

「罪悪感があるからよ。」

セミの声が、また、聴こえなくなった。

 

 

つづく

 

 


 

 

 

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公開日 カテゴリー スカイプカウンセリング, 本当の自分, 自分が好きになるタグ , , , , , , , , ,

のぶさんについて

  昭和44年、大阪生まれ。   大学卒業後、パソコン仕事と長時間運転により、頚椎ヘルニアと診断されました。   整形外科では手術を勧められましたが、 友人知人から「手術は危険だからやめておけ。」という助言を受け、手術を避けました。そして、整体院に通いました。   同時にヨガにも取り組み、首、肩、腰の痛みを治癒しました。 その時の気づきが「呼吸と瞑想が、自然治癒力を引き出す」でした。   また、メンタル面では、罪悪感が強く自己犠牲的な生き方しかできませんでした。なので、自信を持てませんでした。 しかし、瞑想を重ねる中で、自分の内側に愛・才能・価値があることに気づきました。なので自己肯定感を持てるようになりました。   そんな経験から、「自分が好きになり、わくわくシンクロを体験しながら、純粋な愛で人とつながる」ことが「幸せ」だと悟るに至りました。 平成25年5月に、てもみ「コリトル」を起業し、 現在、「心身の癒やし」「本当の自分との出会い」「自分が好きになる」「わくわくとシンクロで生きる」をサポートしています。   お会いできることを楽しみにしております。

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