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本当の自分に出会う物語「コトちゃんはひきこもり」(22)

 
 
 
 
 
 
 
 
 

【お兄ちゃんの素晴らしさに気づかせてなるものか!】  

コトハは、語気を強めて言う。

「お兄ちゃんは、確かに勉強もできない。仕事もできない。お金も稼げない。

でも、お兄ちゃんには、優しさが『ある』の。お兄ちゃんには純粋さが『ある』の。」

「褒めてるんだか、けなしてるんだか、分かんないんだけど…。」と、いじけるように応える僕。

「褒めてんのよ!コトちゃんも、そんなお兄ちゃんに何度も、助けられたわ!

コトちゃんが引きこもっている間、お兄ちゃんは、本当に優しかった!

お兄ちゃんはコトちゃんを一度も馬鹿にしなかった!

引きこもっているコトちゃんを、ただそのまま受け容れてくれた!

コトちゃんを信じてくれた!

お兄ちゃんはお父さんやお母さんに、こう言ってくれた。『まあ、コトちゃんもそういう時なんだろ。コトちゃんにも何か訳があるんだろう。コトちゃんがお父さんお母さんを大切にする気持ちに変わりはないんだから、大丈夫だろ。』って。」

「そんなの、別に普通だし。オレだって、よく凹んで引きこもってるし…。」と、僕はコトハをかばうように言った。

「まだお兄ちゃんは、そんなこと言ってる~!

罪悪感はお兄ちゃんに、自分の素晴らしさを気づかせないようにしてるの!

お兄ちゃんが、お兄ちゃんの素晴らしさに気づいたら、お兄ちゃんは幸せになってしまう!

だから、『お兄ちゃんの素晴らしさに気づかせてなるものか!』って、罪悪感は、必死に、お兄ちゃんにウソをついてる。

『お兄ちゃんには、価値がない。お兄ちゃんが素晴らしいわけがない。』って、お兄ちゃんの耳元で『コソコソコソコソ』囁き続けているのよ!」

「だから、その『コソコソコソコソ』はやめろっつうの。」と、僕はツッこんだ。

が、コトハは、僕の突っ込みに反応しない。相変わらず静かに力強く話を続ける。

「罪悪感は、そうやって、お兄ちゃんに不幸を選択させる。

そして、罪悪感はよく『完璧主義』を利用する。

罪悪感が、『お兄ちゃんは完璧じゃない』って囁くの。

『お兄ちゃんには完璧なやさしさが無い。お兄ちゃんには完璧な純粋さがない。だから、お兄ちゃんはダメなんだ。』って。

いくらお兄ちゃんの純粋さや優しさが、コトちゃんを救ったとしても、罪悪感が『お兄ちゃんの優しさや純粋さは完璧じゃない』って囁くの。

そうして、『お兄ちゃんは価値がない』っていうウソをお兄ちゃんに信じ込ませているの!」

と言い終ったところで、コトハが「ハッ」としたような表情をして言った。

「アイスコーヒー。もう一杯持ってくるね。」

また僕は、コトハに心の内を見透かされた。

僕が「ちょっと疲れた。一休みしたい。」と思ったからだ。

セミは、まだ、元気に鳴いている。

ミーン、ミー、ミー、ミー、ミー…。

 

つづく

 

 


 

 

 

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公開日 カテゴリー スカイプカウンセリング, 本当の自分, 自分が好きになるタグ , , , , , , ,

のぶさんについて

  昭和44年、大阪生まれ。   大学卒業後、パソコン仕事と長時間運転により、頚椎ヘルニアと診断されました。   整形外科では手術を勧められましたが、 友人知人から「手術は危険だからやめておけ。」という助言を受け、手術を避けました。そして、整体院に通いました。   同時にヨガにも取り組み、首、肩、腰の痛みを治癒しました。 その時の気づきが「呼吸と瞑想が、自然治癒力を引き出す」でした。   また、メンタル面では、罪悪感が強く自己犠牲的な生き方しかできませんでした。なので、自信を持てませんでした。 しかし、瞑想を重ねる中で、自分の内側に愛・才能・価値があることに気づきました。なので自己肯定感を持てるようになりました。   そんな経験から、「自分が好きになり、わくわくシンクロを体験しながら、純粋な愛で人とつながる」ことが「幸せ」だと悟るに至りました。 平成25年5月に、てもみ「コリトル」を起業し、 現在、「心身の癒やし」「本当の自分との出会い」「自分が好きになる」「わくわくとシンクロで生きる」をサポートしています。   お会いできることを楽しみにしております。

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