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続・幸せの方程式(29) 【 インディア ① フツウ 】

幸せの方程式(29)

 
 
 
 
 
 
 

【 インディア ① フツウ 】

 

 

ジトジトと大量の湿気を含んだ梅雨の雨が、久しぶりにようやく晴れた、6月26日、日曜日の朝。

 

一週間ぶりに麻里奈と一緒にブレックファーストを食べられることにウキウキし、気持ちよく目覚めた僕は「今日は久しぶりの良い天気だ!夏が近いから、今日は暑くなりそうだな!」とルンルン気分で独り言をつぶやき、7部丈のブルージーンズとオレンジ色のポロシャツを着用し、白のスニーカーを履いて、いつもと同じように朝8時半に自宅を出た。

 

今年初めて着る7部丈ジーンズとオレンジ色のポロシャツだけが、いつもと違っていた。

 

麻里奈は西広島駅から歩いて10分のところにあるワンルームマンションに住んでいる。

 

僕は、広島駅から歩いて15分くらいの賃貸住宅。

 

3ヶ月前から僕は、毎週日曜日の朝8時30分に自宅を出て、8時47分広島駅発の地下鉄に乗って、9時5分に西広島駅で降り、麻里奈のワンルームマンションに行って麻里奈と一緒にブレックファーストを食べた。

 

もちろん、僕が地下鉄に乗る場所は、西広島駅に着いた時、他の誰よりも早く階段を駆け上がれるよう、階段登り口に一番近いドア付近だ。

 

麻里奈の家に行く日は毎週日曜日だったので、地下鉄の座席が空いていることもあったが、目当てのドアのすぐ横の座席が空いていない限り、僕はドア付近に立ち、窓の外はトンネルだけだというのに、そこから窓の外を眺めた。

 

その日も僕は、いつものように階段を誰よりも早く駆け上がって改札を通り、さらに階段を登り切って地上に出た。すると、七色の半円レインボーが、A街とB街、二つの街を橋渡ししていた。

 

「早く行って、麻里奈と一緒に虹を見よう!そして、『もしかしたら、あの虹が、僕と麻里奈を繋いでいるのかもしれないね。』って会話しちゃったりして…。」と僕は妄想を暴走させ、内心ニタニタしながら歩みを速めた。

 

オートロックがかかった麻里奈のマンションの玄関先にはたくさんの紫陽花(アジサイ)が咲いていた。紫と青と白が混ざった紫陽花の花と葉っぱの表面には、透明色をした昨日までの雨の雫が残っている。

 

僕は麻里奈に教えてもらったオートロックの暗証番号を入力し、エレベーターに乗って、いつもより2分早い9時18分に、3階の麻里奈の部屋に着いた。

 

「おはよう!」

 

僕は、麻里奈の部屋のベルを押し、鍵のかかっていないドアを開け、精一杯、明るく爽やかな声をかけて、そのまま中に入った。

 

麻里奈は、その時間にはドアの鍵を開けてくれていた。

 

「朝ごはんの支度で台所から手が離せないこともあるから、そのまま部屋に入って。」と、いつも麻里奈が言ってくれていた。

 

なので、僕はフツウにそのまま部屋に入った。

 

が、フツウでない光景を、僕は目にすることになった。 

 

 

 

つづく

 

 

 


 

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公開日 カテゴリー スカイプカウンセリング, 本当の自分, 無から有タグ , , , , , , , ,

のぶさんについて

 
昭和44年、大阪生まれ。
 
大学卒業後、パソコン仕事と長時間運転により、頚椎ヘルニアと診断されました。
 
整形外科では手術を勧められましたが、

友人知人から「手術は危険だからやめておけ。」という助言を受け、手術を避けました。そして、整体院に通いました。
 
同時にヨガにも取り組み、首、肩、腰の痛みを治癒しました。

その時の気づきが「呼吸と瞑想が、自然治癒力を引き出す」でした。
 

また、メンタル面では、罪悪感が強く自己犠牲的な生き方しかできませんでした。なので、自信を持てませんでした。

しかし、瞑想を重ねる中で、自分の内側に愛・才能・価値があることに気づきました。なので自己肯定感を持てるようになりました。
 
そんな経験から、「自分が好きになり、わくわくシンクロを体験しながら、純粋な愛で人とつながる」ことが「幸せ」だと悟るに至りました。

平成25年5月に、てもみ「コリトル」を起業し、

現在、「心身の癒やし」「本当の自分との出会い」「自分が好きになる」「わくわくとシンクロで生きる」をサポートしています。
 
お会いできることを楽しみにしております。

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